岩手県内では四季を通して様々な水産物を楽しめますが、こうした漁村の地域資源を活用して、にぎわいや所得の向上を目指す取り組み「海業」についてのシンポジウムが、12月10日に釜石市で開かれました。
県が初めて開いたこのシンポジウムには、漁協や自治体の関係者約100人が出席しました。
水産庁が推進している「海業」とは、従来の漁業に教育や観光などを組み込み、水産物の利用拡大や雇用の拡大を図る取り組みで、全国12カ所がモデル地区に選定されています。
10日は3つのモデル地区から報告があり、マダイの養殖が盛んな愛媛県愛南町からは、大谷翔平選手とマダイが一緒に写った写真が、国内外への売り込みにつながった事例が紹介されました。
また大槌町では、海藻が食い荒らされる「磯焼け」の対策で、ダイバーなどが藻場の再生に取り組んだことがサーモン養殖の事業化にも発展したと報告していました。
青森からの出席者
「海業は新しい概念だが、先進的取り組みを聞けて、こういうことができたら町自体が活性化してすごくいい」
出席者は、水産業を巡る課題の解決に向け、思いを新たにしていました。
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