被爆2世に対する遺伝的な影響調査が本格的に始まるのを前に、国の内外の専門家を交えたシンポジウムが12日から広島市内で開かれています。
【放射線影響研究所・神谷研二理事長】
「(放影研では現在)人類史的な画期的な健康課題に挑戦しようとしています」
放影研=放射線影響研究所で始まったシンポジウムでは、まず放影研の調査の歩みを神谷研二理事長が説明しました。
これから本格的に始まる原爆による放射線が被爆二世の遺伝情報に影響を及ぼしたかどうかを調べるゲノム解析は、DNAレベルでの研究であるため、付随して、調査協力者のアルツハイマーや乳がんなど疾患にかかる情報も見つかる可能性があります。
このため見つかった遺伝子情報を調査対象者にどう返却すべきかなど検討すべき課題があります。
今回のシンポジウムではこうした課題がある中、倫理的に適切な返却をするために幅広く意見を聞こうと国の内外のその道の第一人者が集まりました。
シンポジウムは、非公開で13日まで開かれ、終了後、記者会見が行われる予定です。
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