マンション建設をきっかけに議論が起きている岩手県盛岡市の景観について、専門家でつくる市の委員会が12月23日、建築物をつくる事業者と住民がデザインなどについて事前に協議できるよう求める意見書を内舘市長に提出しました。

23日は建築や景観の専門家で構成する盛岡市景観形成推進委員会が内舘市長に意見書を提出しました。

この委員会ではこれまで市の都市景観賞などを審議していましたが、東京の不動産会社が盛岡市紺屋町に建設を進めている高層マンションを巡り、歴史ある景観が損なわれるおそれがあるとして市民からルールづくりを求める機運が高まっていることを受け、今回の意見書提出を決めました。

意見書では地元の住民と事業者が建築物のデザインなどを事前に協議する場を設けるよう市に求めています。

内舘市長は「委員の皆さんの期待に応えられるようにしたい」と述べました。

盛岡市景観形成推進委員会 金沢滋委員長
「(建築物の)色合いやデザイン、景観について協議できる場があればいい。情報ができるだけ(住民に)提供できるようなチャンスをつくりたい」

市は委員の意見も参考にして、年度内に景観づくりに関するルールの方向性を示す方針です。

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