地域おこし協力隊として静岡県沼津市に移住した男性が、特産品のミカンの天然酵母を使ったパンを開発しました。どんな味なのか取材しました。

沼津市の南部に位置する西浦地区。

この地域はミカン栽培が盛んで「西浦ミカン」として特産品になっています。

この畑で収穫作業を手伝っているのは、地域おこし協力隊の今田隼輔さんです。

今田さんは2023年5月に愛知県から沼津市に移住し、現在は西浦ミカンなどを使った商品開発に取り組むかたわら農家の手伝いをしています。

沼津市地域おこし協力隊・今田隼輔さん:
ミカンを使った商品を開発し売っているが、実際にミカンを作ったことがないので、自分の肌で感じて説明できるようにミカン作りを手伝っている

そんな今田さんが新たに開発したのが西浦ミカンの酵母を使ったパンです。

都内の大学の協力を得ながら試行錯誤の末、ミカンの果実から2023年に天然酵母を取り出すことに成功。

試行錯誤を経てパンが完成しました。

12月に開かれたイベントで初めてパンの販売が行われました。

乾燥させたダイダイの皮やチョコチップを入れた酸味と甘さを両立させた味に仕上げていて、この日も次々と売れていました。

来場者:
おいしかった

来場者:
酸味があって、少し苦みもあって本当においしかった。新しい発見がある。こういう風に食べるんだとか。今、こんなものが売っているんだとか

来場者:
沼津というと干物のイメージがあるが、沼津はネギもあるし、お米もあるし、ミカンもある。色々なものが商品化されていくのは楽しみ。

沼津市地域おこし協力隊・今田隼輔さん:
地元の商品に新たな気付きを持って、おいしいという声をかけてもらえるのは、すごくありがたいし、こうした商品を開発してよかった

今田さんは今後様々なイベントなどでパンを販売し、沼津の魅力を発信するとともに新たな商品の開発にも挑戦していきます。

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