自民党安倍派の政治資金パーティー裏金事件で、派閥からの還流金を政治資金収支報告書に記載しなかったとする政治資金規正法違反などの疑いで告発され、不起訴となった世耕弘成前参院幹事長ら3人について、告発した神戸学院大の上脇博之教授が15日、処分は不当だとして、検察審査会に審査を申し立てたと明らかにした。3人を起訴すべきだとする議決を求めている。
ほか2人はいずれも不記載があったとされる時期の世耕氏の資金管理団体「紀成会」の会計責任者と事務担当者。
上脇氏は2019〜22年の紀成会の収支報告書に必要な記載をしなかったなどとして世耕氏らを告発したが、東京地検は今月2日に世耕氏と事務担当者を嫌疑不十分で不起訴とし、会計責任者を起訴猶予とした。
また上脇氏は15日、二階派のパーティーを巡る裏金に関し、19年分の収支報告書に必要な記載をしなかったとして、二階俊博元自民党幹事長ら11人の政治資金規正法違反容疑の告発状を東京地検に送ったとした。〔共同〕
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