力を込め、ブラシで碑の汚れを落とす=北秋田市で2024年5月15日、田村彦志撮影

 秋田県男鹿市の加茂青砂海岸に遠足で訪れ、日本海中部地震(1983年5月26日)の津波の犠牲となった北秋田市の旧合川町立南小13人の地震津波殉難の碑で15日、清掃と献花式が営まれた。地元の小中学生7人が出席した。

 地震から半年後の83年11月に校舎近くの高台に建立された殉難の碑は、犠牲となった4年生8人、5年生5人の名前を刻む。2012年に同校が閉校した後は統合校の合川小が慰霊祭を催していたが、三十三回忌を契機に清掃と献花式に切り替えた。

 この日、殉難の碑を前に旧合川南小学校区の児童・生徒らが黙とう後、ブラシやたわしなどで碑の汚れを落とし、一人一人が神妙な表情で献花した。学校は「あの日から(間もなく)41年。亡くなられた尊い命は合川小の子供たちの生きていく道しるべとなって受け継がれている」とのコメントを出した。【田村彦志】

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。