2023年11月、岩手県二戸市内の自宅で当時87歳の妻の首を絞め殺害した罪に問われている86歳の夫の裁判員裁判で、検察側は5月20日、懲役5年を求刑しました。

殺人の罪に問われているのは二戸市石切所の無職・畠山新平被告(86)です。

起訴状によりますと、畠山被告は2023年11月3日の朝に、二戸市内の自宅で当時87歳の妻・和子さんの首を絞めて殺害した罪に問われています。

盛岡地裁で開かれた20日の裁判で、検察側は「和子さんが抵抗したにもかかわらず無理やり首を絞めた。犯行は悪質」と指摘し、「一人の人間が命を奪われたことは重大で、取りかえしがつかない」とし懲役5年を求刑しました。

一方、弁護側は「介護生活で被告の心身は限界だった。犯行は突発的なものでその後は自首している」などとして、執行猶予付きの判決を求めました。

裁判の終わりに畠山被告は「殺したくて殺したのではない。妻は何もできないので、一緒に逝くのが一番良いと思った」と述べました。

判決は22日に言い渡されます。

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