仕入れ先への架空発注で計792万円を詐取したとして、愛知県警は22日、トヨタ自動車系部品メーカーの子会社「大豊精機」(同県豊田市)元社員の平川真也容疑者(43)=同県岡崎市=ら男3人を詐欺容疑で逮捕した。
2011年からの11年間に、架空発注を繰り返し計約2億円詐取した疑いがあり、県警が調べている。平川容疑者は23年1月に懲戒解雇されていた。
ほかの2人は、同社取引先の元代表取締役で会社役員の山本和彦容疑者(49)=豊田市=と会社員の北川太助容疑者(45)=岐阜市。
逮捕容疑は共謀して21年5〜8月ごろ、複数回にわたり山本容疑者が経営する会社に大豊精機が自動車部品製作を発注して納品を受けたように装い、代金計792万円を詐取した疑い。県警は3人の認否を明らかにしていない。
県警によると、平川容疑者は当時、納品書を承認できる立場におり、取引の見積書作成を2人に依頼していたという。県警はだまし取ったとされる金の使途などを調べている。22年10月に社内の内部通報で発覚。同社は同年12月に豊田署へ被害を相談していた。〔共同〕
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