前線や低気圧の影響で静岡県内に線状降水帯が発生し、大雨災害の危険度が急激に高まるおそれがあり、気象台は土砂災害などに警戒するよう呼びかけています。

今後の見通しや注意点について、小塚恵理子 気象予報士に伝えてもらいます。

午後5時頃から数時間が最も警戒

小塚恵理子 気象予報士:
静岡県内は午後5時から数時間が、最も警戒が必要な時間となります。

天気図から見ていきます。28日正午ですが、前線上の低気圧が西から近づいてきているところです。

この低気圧の前にあたるところが、特に暖かく湿った空気の流れ込みが強いところで、1番雨が強く降るところです。それが昼頃には四国の辺りでしたが、この後 静岡県に近づいてくるため、さらに雨・風が強まる予想です。

小塚恵理子 気象予報士:
午後5時現在の雨をレーダーで見ていきます。

西部・中部の山間部を中心にして、激しい雨や場所によっては非常に激しく降っているところもあります。三重県の海上では活発な雨雲が出ていて、こういったものがこの後 静岡県内にも流れこんでくる予想です。

恐怖を感じるような雨も

小塚恵理子 気象予報士:
この後の雨の予想です。

既に県内は雨が強まっているところもありますが、この後は広い範囲で雨脚が強まります。午後8時頃の予想では、1時間に80mmの猛烈な雨、恐怖を感じるような雨が降るところも出てきそうです。その後は東に移動して、東部・伊豆の遅いところでも29日明け方には雨はやむ見通しです。停滞することがあれば、さらなる大雨も予想されますます。

小塚恵理子 気象予報士:
この後予想される雨の量です。

西部・中部・東部の多い所では180mm、伊豆は150mmの予想です。平野部も含めて大雨が予想されていて、警報が出る可能性が高い雨です。加えて線状降水帯が発生した場合は、さらに局地的に雨量が増える恐れもあります。

暗くなる前に安全な場所へ

小塚恵理子 気象予報士:
土砂災害や川の増水・氾濫に警戒が必要です。

危険な状況になる前に、暗くなる前に安全な場所へ避難してください。

浸水や冠水にも警戒です。土のうを積んだり車を高台に移動させるなどの処置も必要になってきそうです。落雷による停電や断水にも備えるようにしてください。

小塚恵理子 気象予報士:
今後の情報に十分注意して過ごしてください。

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