事故現場付近で手を合わせる永桶恵さんの同級生ら=北海道砂川市で2024年6月1日、細谷拓海撮影

 北海道砂川市の国道12号で飲酒運転で暴走した車が一家5人を死傷させた事故から9年を迎えるのを前に、事故で亡くなった砂川高校3年の永桶恵さん(当時17歳)の同級生らが1日、現場付近で犠牲者を追悼した。

 事故は2015年6月6日に発生した。酒に酔った男性2人が運転する車が100キロ超のスピードで赤信号を無視して交差点に進入。1台が永桶弘一さん(同44歳)一家が乗った軽ワゴン車に衝突し、永桶さん夫妻と長女の恵さんが死亡、次女(同12歳)に重傷を負わせた。車外に投げ出された長男、昇太さん(同16歳)はもう1台に約1・5キロ引きずられ、亡くなった。

 この日は恵さんの担任だった小田島数幸さん(63)や同級生が現場付近に花を供え、手を合わせた。高校3年間、恵さんとクラスメートだった原田玲於さん(26)は今年、3人目の子供が生まれたことを報告したといい、「事故を多くの人に知ってもらい、改めて飲酒運転はしない、させないということにつながれば」と話した。【細谷拓海】

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