早稲田大の学内イントラネットで2020年4月〜今年5月の約4年間、在学生や卒業生ら大学関係者約35万人分の氏名とメールアドレスの一覧が閲覧できる状態で掲載されていたことが4日、大学への取材で分かった。早大によると、システムの設定変更が原因で、学外への情報漏洩や悪用は確認されていない。

学内イントラネットは在学生や教職員らが利用しており、ログインにはIDとパスワードが必要。20年4月にIDを管理するシステムの機能変更が行われ、登録者の氏名とメールアドレスが閲覧できる状態になったが、大学側は気付かなかった。

今年5月3日に利用者の指摘で発覚し、同9日に設定を変更。国の個人情報保護委員会と文部科学省にも報告したという。早大は「深くおわびする。今後、セキュリティー強化に向けた取り組みを進める」とコメントした。〔共同〕

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