肩からスマートフォンを下げ、ピースサインで写真に納まる女は、鹿児島市の認定こども園で男の子の首を刃物のようなもので切り付け殺害しようとした疑いで逮捕・送検された保育士・笹山なつき容疑者(21)。

5月にも、穏やかにほほ笑みながら自撮りした写真をSNSに投稿していた笹山容疑者。

守るべきはずの園児を、なぜ刃物で傷つけたのだろうか。

鹿児島市の認定こども園で事件が起きたのは、7日午前11時ごろ。
2歳の男の子は、外で遊び終え教室に戻ろうとした際、玄関付近で首を切られたとみられている。

認定こども園の代理人弁護士は、「当時現場での容疑者の様子は?」といった質問に対し、「そこにおられたみたいですけどね」「救護には参加しています」と答えた。

事件直後、男の子は園の玄関付近で泣いていて、関係者が泣き声を聞いて駆け付けたところ、首から血を流していたという。

すぐに119番通報し、関係者が傷口を止血。
現場には5人の職員がいたが、笹山容疑者もその1人として男の子の救護に参加していたという。

男の子は全治約1カ月の重傷。

また、笹山容疑者が2024年4月から受け持っていたクラスでは、園児がけがをする事故が、他のクラスよりも多かったという。

認定こども園の代理人弁護士は、「担任の笹山容疑者のクラスで、最近事故が多いということがあったので。(Q.具体的にはどういった事故?)擦り傷とか切り傷とか、けがですね」と話した。

事件後初めての登園日となった10日、保護者と手をつないで登園する園児の姿が見られた。

笹山容疑者は警察の調べに、男の子にけがをさせたことは認めているが、殺意については「殺すつもりはありませんでした」と、一部否認している。

園は今後、調査委員会を立ち上げ原因究明を進める方針。

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