千葉県PTA連絡協議会が、全国組織「日本PTA全国協議会」から2025年3月末に退会する方針を決めたことが10日、分かった。定期総会での承認は1日付。県協議会は、全国組織から22年度の赤字について十分な説明が受けられず、県内の会員に説明責任を果たすのが困難だと判断したことを理由に挙げた。

県協議会によると、25の市や地域のPTA関連組織で構成し、公立小中学校を中心に約820校の約30万世帯が会員として加入する。全国組織には、児童生徒1人当たり年間10円の会費を納めているという。

10日に県協議会のホームページに掲載した文書では、23年度に全国協議会を巡る会計問題をきっかけに会費について検討を進めてきたとし、意見書を出して情報公開請求も実施したが、一部資料の開示や説明にとどまり「退会もやむなしと判断した」と記した。

全国協議会を巡っては、昨年3月に東京都小学校PTA協議会が退会。さいたま市や千葉市の協議会でも退会への動きが相次いでいる。〔共同〕

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