鹿児島市で男児の首を切り付け約1カ月のけがをさせたとして、8日に殺人未遂の疑いで逮捕された保育士笹山なつき容疑者(21)が勤務する同市の認定こども園の代理人弁護士が9日、取材に応じ、被害者はこの園の園児だと明らかにした。園は弁護士や保育士らでつくる調査委員会を設ける方針。担任だったクラスの子がけがをしているケースもあったといい、関連を調べる。
弁護士によると、7日午前、男児はこども園の園庭で遊んだ後、教室に戻る途中の玄関付近でけがをしているのが見つかった。園側は9日午後に保護者説明会を開き、事件の経緯を説明し、謝罪した。
調査委は原因究明や再発防止策の策定を進めるほか、笹山容疑者のクラスでは擦り傷や切り傷を負う園児が多かったとして、関連も調べる。
鹿児島南署は9日、笹山容疑者を送検した。男児は命に別条はない。署によると、笹山容疑者は「刺したことは間違いないが、殺すつもりはなかった」と供述している。
署は逮捕の発表で、男児と容疑者の関係を明らかにしていなかった。〔共同〕
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