9日夜から10日未明にかけて、鹿児島県南九州市で火事が相次ぎ、このうち、住宅が全焼した火事では、焼け跡から男性の遺体が発見されました。
警察はこの家に住む男性の可能性が高いとみて、身元の確認を進めています。

警察によりますと、9日午後11時ごろ、南九州市川辺町田部田で、「隣の家が火事です。親戚夫婦の妻は避難しているが、夫の姿が見えない」と、消防に通報がありました。

火は約2時間後に消し止められましたが、この火事で、床並里士さんの木造2階建ての住宅1棟が全焼し、焼け跡から男性の遺体が発見されました。

床並さんは70代の妻と2人暮らしで、出火当時は2人とも1階の和室で寝ていたということで、火事に気づいて逃げだした妻にけがはありませんでしたが、現在、床並さんとは連絡がとれていません。


近所の人
「寝ようとしていたら音がしはじめた。外に出たら燃えていて家にも火の粉が」


床並さんの妻は「隣の部屋から火が出ていた。床並さんは消火を試みていた」と話しているということで、警察は亡くなったのは床並さんの可能性が高いとみて、身元の確認を進めています。

庄村奈津美記者
「10日午前3時ごろ火事があった現場です。規制線が張られていまして、現在も焦げ臭い匂いが漂っています」

その火事から約4時間後の10日午前3時ごろ、8キロほど離れた南九州市川辺町上山田で、「空き家から火が上がっている」と、近所の人から消防へ通報がありました。

火は約50分後に消し止められましたが、この火事で南九州市川辺町平山の君野弘美さんが管理する、木造平屋の空き家1棟が全焼しました。


119番通報した人
「午前2時50分くらい。木を切るような音がした。カーン、カーンと。音がして目が覚めてカーテンを開けたら火が上がっていた」


空き家は君野さんの実家で、君野さんは9日の昼ごろに、敷地内でものを燃やしたと話しているということです。

警察は2件の火事について、関連は薄いとみてそれぞれ原因を調べています。

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