交通事故現場での鑑識技術の向上をはかるため、三重県警が若手の警察官を対象とした実践形式の訓練を鈴鹿市の鈴鹿サーキットで行いました。
  
 三重県警の「交通鑑識実践塾」には、鑑識技術向上を目指す交通警察官15人に加え、全国10府県の警察からも見学に訪れました。

先輩の警察官:
「基本的には飛び出たところは必ず真っ先に当たる。グリップとか、ペダルなんか特に」

 痛ましい傷を負った被害者の無念を晴らすため、どんな小さな証拠も見逃さない。交通捜査のプロが若手に『捜査のポイント』を伝授します。

先輩の警察官:
「現場に行ったら、実際に被疑車両はどっちから走ってきたかさえ分からない状態。絶対に見つけるつもりで」

 実際に車や自転車の事故を再現し、交通捜査のいろはを学びます。

先輩の警察官:
「これなんか車の塗料がついている。採取して鑑定に出したら、車種も絞ることができる」

 はねられた自転車をくまなく調べて、車についた傷との位置を照らし合わせ、衝突の角度を特定していきます。

 ひき逃げの捜査では、現場のタイヤ痕などから車両を割り出し、車体の底に紫外線ライトを当てると、わずかに付着した被害者の衣服の繊維が。ひき逃げ容疑の裏付けにつなげます。

三重県警交通指導課の磯和克樹警部:
「被害者さんや運転手の話だけではなくて、客観的資料を集めて組み合わせて総合的に判断して、やっと真相が究明できるというものですので、この機会に身に付けて頑張っていただきたいと考えています」

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