京都市の大学教授が、特殊詐欺の被害にあい、現金700万円をだまし取られました。
偽の検察のホームページで逮捕状を見せられたということです。
京都精華大学の小田隆教授(54)。
【京都精華大学・小田隆教授】「なんだろうこれは、何が起こってるんだろうという感じですね」
小田さんによると5月17日、突然、総務省総合通信基盤局を名乗る女から「あなたの携帯電話から迷惑メールが大量に送られ、高知市で多くの被害が出ている」と電話が。
詳しいことを説明されず、戸惑っていたところ、高知県警察本部捜査2課の「田辺」と名乗る男に電話を変わられ、ビデオ通話で警察手帳を見せられ、「あなたが別の詐欺事件の協力者として関わっている」と言われました。
さらに4日後、再び田辺から連絡が…
【京都精華大学・小田隆教授】「メッセージが来て、ここをクリックしてくれと、高知地方検察庁のウェブサイト」
指示どおりに自身の名前などを入力すると、小田さんの逮捕が決まったかのような、偽の逮捕状が表示されたのです。
【京都精華大学・小田隆教授】「まったくしていないことですから、してないことだからこそ、またそれ以上に、協力するしかないなとしか思わなかったんですよね」
そして、「詐欺事件の金の流れを把握するために、口座を調べたいので、預金額を送ってください」と言われ、現金700万円振り込んでしまいました。
しかし、その直後に違和感が…
【京都精華大学・小田隆教授】「もう一回、高知地検のサイト見たら、よく見たら明らかにURLがおかしい」
URLのドメインが、政府機関を示す「go.jp」ではないことに気が付き、すぐに弁護士と警察に相談しました。
【京都精華大学・小田隆教授】「いまだに結構なぜあそこで引き返さなかったのかというフラッシュバックはあります。どんな状況でも、こんなことがあったと誰かに言っていればよかったでしょうね」
小田さんは警察に被害を相談しています。
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