大阪府の「府安全なまちづくり推進会議」の総会で、特殊詐欺被害について警察官と話す西川きよしさん(中央)とヘレンさん(右)=大阪市中央区で2024年6月27日午前11時43分、小坂春乃撮影

 大阪府警や事業者、防犯ボランティアなどで構成する「府安全なまちづくり推進会議」(会長・吉村洋文知事)の総会が27日、大阪市中央区で開かれた。

 会議で、2023年の府内の刑法犯認知件数が約8万件(前年比16・5%増)で全国ワースト2位となり、特殊詐欺による被害額も約36億円で増加傾向にある現状が示された。西川きよしさん、ヘレンさん夫妻らが「府安全なまちづくり大使」を委嘱され、夫妻は実際にあった特殊詐欺の電話の録音を聞き、「何だかちょっと違うんじゃないかと思うのが大切」と呼び掛けた。

 吉村知事は「2025年大阪・関西万博まで300日を切った。より安全で安心なまちを実現したい」と述べ、向山喜浩・府警本部長は「関係機関と緊密に連携し、犯罪抑止対策を確実に実施することが大切」と話した。【小坂春乃】

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。