犯罪収益のマネーロンダリング(資金洗浄)を請け負うグループが摘発された事件で、大阪府警は3日、組織犯罪処罰法違反(犯罪収益隠匿)などの疑いで逮捕状を取り行方を追っているリーダー格とみられる男3人について、公開手配した。3人は既に海外に出国したとみられる。
公開手配したのは、いずれも住居・職業不詳の石川宗太郎容疑者(35)、山田浩輔容疑者(39)、池田隆雅容疑者(38)。
府警によると、3人は2021年11月〜23年6月、不正に登記した会社名義で金融機関の口座を開設し、詐欺などによる犯罪収益210万円を含む計約559万円を別口座に送金するなどした疑いが持たれている。
また府警は3日、すでに逮捕していたメンバー13人のうち、会社役員の藤井亮平容疑者(41)ら8人を同法違反容疑で再逮捕した。逮捕は3回目。
再逮捕容疑は2021年9月〜23年5月、不正に登記した会社名義で金融機関の口座を開設し、日本人向け会員制マージャンサイトの賭け金約8万円を含む計約700万円を別口座に送金するなどした疑い。
大阪地検は3日、藤井容疑者ら3人を組織犯罪処罰法違反罪などで起訴した。
グループは、富山市の会社「リバトン」などで収納代行業を自称。SNSなどで募った協力者に金融機関の法人口座を開設させ、約4000口座を管理。複数の犯罪組織から手数料を得て、特殊詐欺の被害金など少なくとも約700億円の資金洗浄に関わったとみられる。
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