福岡、大分両県で42人の死者・行方不明者を出した2017年の九州北部豪雨から5日で7年となり、被災地では遺族や住民らが犠牲者を追悼した。死者・行方不明者35人を出した福岡県朝倉市では、午前10時に追悼のサイレンが鳴り、市庁舎では林裕二市長と職員らが黙とうをささげた。
豪雨を受け、同市では河川法に基づき国が県に代わって河川を改良復旧工事する「権限代行」が初めて適用され、約336億円をかけて筑後川支流の赤谷川や乙石川などの治水整備が進められてきた。23年6月に完成式典が開かれたが、翌7月に九州北部を中心に降った記録的大雨で再び床上浸水や農地への土砂流入などの被害が出た。林市長は「被災した方々の早く復興したいという気持ちに応えたい」と述べた。【長岡健太郎】
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