妻と幼い子どもの家族3人を殺害した罪に問われた男について、名古屋地裁は9日午後、求刑通り懲役30年の判決を言い渡しました。

田中大介被告は2022年8月、愛知・扶桑町の自宅で妻・智子さんの首を絞めて殺害したうえ、車の中で長女・千結さんと長男の十楽くんを殺害した罪に問われ、起訴内容を認めていました。

これまでの裁判で検察側は、「妻に激高して子どもを道連れにしようとするなど身勝手で自己中心的」などと、懲役30年を求刑。

弁護側は心神耗弱などを理由に、懲役25年が妥当と主張していました。

9日の判決で名古屋地裁は、「理不尽な犯行で3人の命を奪った結果は重大。守ってくれるはずの父親から子どもが味わった痛みは、言葉に表すこともできない」などとして、検察側の求刑通り懲役30年を言い渡しました。

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