2024年4月、SNSを使っての暗号資産売却を装った詐欺で現金500万円をだまし取られた岩手県盛岡市の男性がその手口や思いを報道陣に語った。
男性は「金を返してほしい」と胸の内を明かした。

被害にあった男性
「失った金額も大きかったし、犯人への怒りが抑えきれなかった」

報道陣に取材を受けた理由を語る盛岡市に住む30代の男性。SNSを使った詐欺の被害者だ。

男性は2024年4月、SNSで知り合った人物から「暗号資産を売りたい」「対面での現金の支払いを希望する」と持ちかけられ、数日後、盛岡駅前の商業施設でこの人物の部下と名乗る外国人風の男と面会した。

そして自分のスマートフォンにインストールされた暗号資産管理アプリで、暗号資産が移されたことが画面上で確認できたため、その場で現金約500万円を支払ったという。

男性は外国人風の男と別れた後、暗号資産管理アプリを確認したところ残高がなく、男らと連絡が取れなくなったため詐欺被害に気付いたという。

被害にあった男性
「別れた後、あざ笑って帰っていったと思うとすごく腹が立った」

500万円は男性のほぼ全財産で、あるものを買うためにこつこつと大切に貯めていた金だった。

被害にあった男性
「両親のために一軒家を建ててあげたかった。FXやトレードを勉強して増やすことを自分の中で描いていた」

男性は自分のような被害者を増やさないため詐欺被害に遭ってしまう心境について語った。

被害にあった男性
「画面上で金が増えているとなると、疑いはあるけど 目に見えるものが全てだと思って信用してしまう。自分の願いは逮捕ではなく返金をしてほしい」

警察は出どころがあいまいなもうけ話には十分注意するよう呼び掛けるとともに引き続き犯人の行方を追っている。

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