妻を殺害した罪で起訴された丸山大輔元長野県議会議員の初公判が10月16日に開かれることが決まった。弁護側は「現場に行っていない」と無罪を主張する方針だ。事件発生から3年を過ぎて、ようやく法廷で審理される。
殺人の罪に問われているのは元県議の丸山大輔被告49歳。
起訴状などによると、2021年9月29日未明、長野県塩尻市内の酒蔵の店舗兼自宅で妻・希美さん(当時47)の首を何らかの方法で圧迫し窒息させたとされている。
現場では土足の痕が確認された。一方、希美さんが倒れていた近くにあった金庫は荒らされていなかったという。
この記事の画像(5枚)発生1年で取材対応「バチが当たれば」 2カ月後に逮捕
事件から1年経った2022年9月、丸山元県議はインタビュー取材に対し、こう述べていた。
丸山大輔元県議(当時):
「(犯人が)早く出てきて、自分から出てくれればそれに越したことはないなと。何かどこかでバチでも当たれ、と思いますけど」
取材対応の2カ月後の2022年11月、妻殺害容疑で逮捕された。
容疑を否認「議員会館にいた」 無罪主張へ
丸山被告は逮捕前のインタビューで当日の朝の様子を次のように話していた。
丸山大輔元県議(当時):
「(子どもから)『ママやばいかもしれない』というような、正確には覚えていないですけど、そんなようなことで慌てて向こう(議員会館)を出ましたけど。とにかく急いで帰ろうと…」
丸山元県議は事件前夜、長野市で同僚議員と会食し、そのまま長野市の議員会館に宿泊したと説明。逮捕後も一貫して容疑を否認している。弁護側も「犯行が行われた時間帯、被告は議員会館にいた」と無罪を主張する方針。
現場までは約80キロ 警察は車の移動を確認
長野市の議員会館から現場となった店舗兼自宅までの距離は約80キロ。警察は丸山元県議の車が中信地方に向けて移動した記録を確認したという。
犯行時間帯は2021年9月20日の午前0時から午前6時ごろまでとみられている。
初公判は10月、年内には判決の見通し
弁護士によると、11日、長野地裁で6回目の公判前整理手続きが行われ、裁判員裁判の初公判を10月16日に開くことが決まったという。判決公判は12月23日に開かれる見通しだ。
(長野放送)
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