大阪地方検察庁のトップ・検事正だった弁護士の男が、酒に酔って抵抗できない状態の女性に対して性的暴行を加えた罪で起訴された。

【動画】大阪地検のトップだった男 酔って抵抗できない状態の部下に性的暴行を加えた罪で起訴

■大阪地検トップ・検事正を務めた男が準強制性交等の罪で起訴

大阪地検元検事正 北川健太郎被告
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準強制性交等の罪で起訴されたのは、大阪地検トップの検事正を務め、現在は弁護士の北川健太郎被告(64)だ。

北川被告は、検事正だった2018年9月12日夜から翌日の未明までの間に、大阪市内にある当時の官舎で、酒に酔って抵抗できない状態の女性に性的暴行を加えた罪に問われている。

北川被告は6月、大阪高等検察庁によって逮捕されていた。大阪高検は北川被告が起訴内容を認めているか明らかにしていない。

■犯行前には被害者以外も含めて店で飲酒 「はしご酒」ではなかったものの その後2人に

大阪高検によると、被害者は当時の部下で、犯行の前に被害者以外も含めて数人で、飲食店で酒を飲んでいた。複数の飲食店で飲むいわゆる「はしご酒」とは認定していないということだ。

その後、犯行時には官舎で2人きりになっていた。大阪高検はこのとき一緒に酒を飲んでいた被害者以外の人物が検察庁の関係者だったかなどについて明らかにしていない。

■2024年に入って被害申し出 高検「隠ぺいということは一切なかった」

大阪地方検察庁

大阪高検は捜査に至ったきっかけについて、「2024年に入って被害者から検察幹部に対して被害の申し出があり、4月に処罰の意思を明確にした被害申告があったので捜査した」と説明。「隠ぺいということは一切なかった」と述べている。

また北川被告は2018年から2019年まで、大阪地検の検事正を務めた後、定年を前に辞職していたが、高検は「辞職した理由は個人的理由による辞職と把握していて、当時本件を理由とした辞職とは説明を受けていません」とも説明している。

■「国民のみなさまに深くお詫び」と高検次席検事

大阪地方検察庁

大阪高検の小橋常和次席検事は、次のようにコメントしている。

「当庁においては、大阪地方検察庁の検事正だった被疑者北川健太郎を準強制性交等罪で逮捕・勾留して捜査しておりましたが、大阪地方検察庁は本日、同人を同罪により、公判請求しました」
 「法令の遵守に厳格であるべき、検察庁の職員、しかも職員の模範となるべき幹部職員が、在職期間中に重大な犯罪行為に及んだことは極めて遺憾であり、国民の皆様に深くお詫び申し上げます」
 「このような事態が二度発生しないように、引き続き幹部職員をはじめとした全職員の綱紀の保持の徹底に努めてまいりたいと考えております」

■逮捕当初 事案の詳細を明かさなかった理由は「公判で明らかになるため」と説明

大阪高検は北川被告を逮捕した際には、被害者のプライバシーを理由に事件が起きた場所や日時など事案の詳細をほとんど明らかにしなかった。

今回起訴に当たっては、事件が起きた日時や場所をある程度明らかにしていて、その理由について「今回起訴し、公判廷で内容が明らかになるため」と説明している。

(関西テレビ 2024年7月12日)

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