最大震度6強を観測し、15人が犠牲になった中越沖地震から7月16日で17年です。被災地では改めて災害への備え人とのつながりの大切さを実感する一日となっていました。
2007年に発生した中越沖地震では、柏崎市や刈羽村などで震度6強を観測し15人が死亡しました。
16日で地震発生から17年…柏崎市の番神堂では地震発生時刻の午前10時13分に合わせて鐘をつき、犠牲者の冥福を祈りました。
【番神堂 世話人 加藤隆三さん】
「亡くなった方の冥福を祈ったのと、二度と災害が起きないように。平凡でもいいから事故が起きない、災害が起きない生活が一番」
【番神堂 堂守 後藤昇子さん】
「いつでも、どこでも地震は起こる国だから、そういう面では備えをと思う」
17年が経ち、改めて災害への備えの大切さを認識するとともに実感するのは流れた時間の長さです。
地震で大きな被害を受けた柏崎市の「えんま通り商店街」。大半の店舗が半壊以上の被害に遭いました。
この場所で衣料品店を営み、当時、店舗の一部が倒壊する被害に遭った田川さん。17年が経ち、商店街の変化を感じています。
【タガワ 田川裕之さん】
「テナントは以前の方だけでなく、新しい方も増えているので、そこらへんは17年の中で少しずつ変わってきている」
道路の拡幅やテナントスペースの整備などにより、現在は若い人も商店街に出店してきていると言います。
【タガワ 田川裕之さん】
「町内の若手とそのつながりで入ってこられたテナントでにぎわいをつくり、盛り上げている」
新たな店舗が入り、既存の店舗の代替わりも進むえんま通り商店街。こうして生まれ変わる商店街の根底にあるのは人と人とのつながりです。
【タガワ 田川裕之さん】
「人とのつながりがなかったら復興・復旧も進みづらかっただろうから、何かあったときは、やっぱり人の助け。それは本当に必要なことだと思う」
支えあい、困難に立ち向かう17年という歳月が生んだ新たな景色は、人とのつながりの大切さを象徴しています。
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