愛知県犬山市で5月、小学1年の女児(当時7)が暴行され死亡した事件で、過去に虐待の疑いで一時保護した一宮児童相談センターが男(32)=傷害致死容疑で逮捕=との同居を把握できていなかったことが20日、関係者への取材で分かった。
また死亡3日前には、同センター側が母親(33)=保護責任者遺棄致死容疑で逮捕=と女児と面談していたが、男との接触を確認していなかった。
県警によると、暴行は5月24日夜〜25日朝にあったとされる。当時、同居する倉田凱容疑者と母親の島崎みなみ容疑者との3人暮らしで、県警は女児が日常的に暴行を受けていた疑いもあるとみて調べている。
一宮児童相談センターによると、2022年12月に医療機関からの通告で一時保護された女児が「パンチされた」と説明。倉田容疑者は暴力を否定したが、児相は虐待の可能性を踏まえ、2人が会わないことを前提に23年3月に保護を解除した。
約3週間後に保育園から通告を受けて再び一時保護したが、母子ともに暴力を否定。児相はこの時、倉田容疑者には面接しなかった。
児相が保護解除後に行った2度の家庭訪問では同居は確認できず、その後の母子の面接でも倉田容疑者との接触は話題に上がらなかったという。〔共同〕
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