改札の前でスマホを手に立ち止まる大勢の人々。名古屋駅では、「運転を見合わせています」という放送が流れていました。

夏休みが始まったばかりの列島に混乱をもたらした、東海道新幹線の運転見合わせ。

その原因は、保守用の車両同士の衝突による脱線事故です。

近隣住民は当時の様子について、「ガタガタと地震かと思った」と話しました。

この影響で、東海道新幹線は始発から一部の区間で運転見合わせとなり、夏休みの乗客に大きな影響を与えました。

名古屋駅では「ディズニーに行こうと10時前くらいには舞浜に着く予定だった」といった声が聞かれました。

東京駅では、行列が切符売り場の外にまで。
名古屋に向かっていた人は「名古屋のレゴランドに行く予定です。どうしよう…。どうにもならない…」と話しました。

新大阪駅では、大切な用事で東京へ向かおうとしていた高校生が足止めに。
「放送部なんですけど、(あす)全国大会が東京であるので新幹線で行こうとしてました。運転が再開するまで待っておこうかなと思います」と話しました。

山陽新幹線でも直通運転が取りやめとなった影響で、広島駅では全ての便の終着点が新大阪駅に変更となる事態となりました。

この事態を受けて、全日空や日本航空が羽田ー伊丹間を往復する臨時便を運航。

伊丹空港の到着ロビーでは再会を喜ぶ人の姿が。オランダに住んでいた時の友人だという女性が当初、新幹線で向かう予定でしたが、慌てて飛行機に変更し、再会を果たすことができました。

飛行機で来た人は「2年ぶりに(会えた)。淡路島に今から行きます!(新幹線動かないと知ったとき)焦りましたね」と話しました。

一方で迂回ルートとなった場所でも混乱が発生。名古屋駅から浜松駅の間では在来線での移動を試みる人が殺到。経由地となる愛知県の豊橋駅が大混雑する事態となりました。

JR東海は、豊橋駅に来ることを控えるよう呼びかける異例の措置をとることに。

夏休みの列島に混乱をもたらした東海道新幹線の運転見合わせ。

JR東海は午後7時まで復旧作業が続く見込みのため、それ以降の運転再開のめどは見通せない状況ですとしています。

まだ見通しが立っていない状況ですが、追突された車両に続いて、追突した車両も事故現場から運ばれたという情報も入ってきています。

迂回ルートについても、JR東日本は北陸新幹線の臨時列車を運行すると発表しました。

東京駅と敦賀駅の間上り下りそれぞれ1便ずつで、このルートを経由すれば乗り継ぎの時間も含めて東京から大阪まで5時間半ほどということです。

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