7月24日、北海道深川市内で氾濫した雨竜川。

 流域では水田が冠水するなどの被害に見舞われました。

 記録的な大雨から一夜明け、地元の農家は対応に追われました。

 「思った以上にごみが流入している。ごみがたまったままだと腐ってしまうので、早く助けてあげたい」(被害にあった農家 畑地 誉さん)

 深川市に隣接する沼田町の水田には、ごみや流木が流れ込み稲が横倒しに。

 24日は避難指示が解除された午後5時過ぎから日没まで、25日は午前5時から復旧作業を行いました。

 9月中旬ごろの収穫を期待していましたが、生育が気がかりだといいます。

 「収穫量が落ちるのはまちがいないが、被害が最小になるように努力している。せっかく育てたので、何とか収穫できるようにしたい」(畑地さん)

 被害を受けた沼田町では、25日朝から現場の調査を進めています。

 25日午後4時までのところ農地の被害は14ヘクタールに及んでいて、町は数日かけて正確な被害状況を確認する方針です。

 「正直ここまで影響が出ていることに、非常に驚いている」(沼田町 農業推進課 前田 昌清 課長)

 2023年の夏の猛暑で米どころの東北や北陸地方が不作に見舞われました。その影響で米の品薄感が全国的に広がっています。

 そんな中での今回の大雨による被害。消費者からは不安の声が上がっています。

 「米はだいぶ高くなったと感じる。これ以上高くなったら、何とかやりくりして食べていかなければならない」(消費者)

 「米の品薄が進んで、主食がなくなるのは困る」(消費者)

 旭川市の「長江米穀店」では、現在のところ米不足の影響は直接受けていないといいますが、今後の収穫を心配しています。

 「全国や北海道で災害が続いたら米の調達ができなくなるし、客に売るコメの量も少なくなると考えられる。その連鎖が一番怖い」(長江米穀店 長江 利規さん)

 大雨による農業被害。

 暮らしへの影響が心配されます。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。