神奈川県庁=横浜市中区で、山本明彦撮影

 神奈川県は10日、伊勢原市子易地区で鶏小屋を壊し、飼われていた鶏を食べたツキノワグマを捕殺したと発表した。体長1・25メートル、体重69・5キロの雄だった。

 県によると、現場は山あいの集落。鶏を飼う住民から「8日早朝、ツキノワグマに鶏小屋が壊されて、防犯カメラに鶏5~6羽とヒナ13羽が食べられる様子が映っていた」と市を通じて通報があった。

 地域住民らに被害の恐れがあるとして9日、鶏小屋から1メートル付近にわなを設置したところ、同日夜、該当のクマがわなにかかった。鶏小屋に戻ったとみられ、鶏への執着度が強いため、10日午前、野生動物を扱う専門業者が捕殺した。

 このツキノワグマは県立生命の星・地球博物館(小田原市)で学術研究の対象にする。【本橋由紀】

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