非常に強い勢力で関東に接近した台風7号だが、台風の直撃を免れた箱根などの地域でも、大雨が降った。
外国人観光客もあわてて雨宿りし、街では傘が壊れる人もいるほどの暴風だった。
なぜ、台風の進路から離れた地域でも大雨が降ったのだろうか。
傘持たない外国人観光客が雨宿り
16日午前11時過ぎの二子玉川駅のバスロータリーでは、屋根の上から水しぶきが上がっていた。
突然降り出した雨風に、バスを待っていた人たちも驚いていた。
この記事の画像(23枚)バスを待つ人は、「突然急にすごいことになって今びっくりしています。来てくれるといいんですけどね、バスが」と話していた。
別の女性も、「地下から上がってきたら、すごい風と雨だったんでビックリしました」と語った。
台風の進路から離れた、神奈川・箱根町でも、強い雨が降った。
16日正午前の箱根湯本駅前でも、突然強い雨と風が打ちつけてきている。
午前10時半ごろまでは多くの観光客がいたが、誰1人いない状況になってしまった。
雨が降っているこの場所、午前10時半過ぎの時点では、傘を差す人の姿はいなかったが、約1時間後、大雨となった。
突然の雨に、傘を持っていない外国人観光客は近くの店先で雨宿りしている。
暴風・大雨に傘も役立たず…
なぜ台風の進路から離れた地域でも、強い雨が断続的に降ったのだろうか?
横殴りの雨で、道行く人の傘もあまり役にたっていないように見える。
また近くのマンホールは、突然の大雨によってフタが噴き上がっていた。
少し強い雨と風は東京都心でも見られ、JR新宿駅前で雨宿りしていた女性は、強風で傘が壊れてしまったという。
雨宿りしていた女性:
ここ通る時に(傘を)差していたら、ひっくり返って折れちゃって…。
今は東急ハンズに行こうと思ったんですけど、諦めて帰ります。もう何かが飛んできそうで、危なかったので。
東京・大田区でカメラがとらえたのは、途中で折れた電柱だった。
午前11時過ぎに、通行人から警察官に「電柱が折れています」と報告があったという。
電柱は電線でぶら下がった状態となっていて、折れた原因が風の影響なのかはわかっていない。
千葉県の沿岸部に接近している台風7号だが、なぜ台風の進路から離れた地域でも強い雨が降ったのか。
それは台風によって、海上の湿った空気が、内陸に連続して流れ込むことで、多くの雨雲が発生した。
そのため、台風から離れた地域でも大雨となった。
関東地方の17日の朝までの24時間の予想雨量は300mmとなっていて、場所によっては8月の平年1カ月分の2倍以上の大雨となるおそれがあり、厳重な警戒が必要となる。
(「イット!」8月16日放送より)
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