群馬県伊勢崎市の国道17号で5月、トラックが車2台と衝突し男女5人が死傷した事故で、自動車運転処罰法違反(危険運転致死傷)容疑で逮捕された鈴木吾郎容疑者(69)=吉岡町下野田=が運転していたトラックから、酒の空き容器が見つかったことが22日、鈴木容疑者が勤務する両毛運輸への取材で判明した。鈴木容疑者は事故後の検査でアルコールを摂取していたことが判明していて、県警は経緯を調べている。
事故は5月6日午後4時15分ごろ、伊勢崎市境上矢島の国道17号で発生した。鈴木容疑者が運転する中型トラックが対向車線にはみ出し、乗用車2台と衝突。乗用車を運転していた前橋市桶越町の会社員、塚越寛人さん(26)と息子の湊斗ちゃん(2)、塚越さんの父で渋川市赤城町宮田の会社員、正宏さん(53)が死亡し、別の車を運転していた太田市の女性派遣社員(52)も軽いけがをした。
両毛運輸によると、鈴木容疑者は事故当日の午後2時50分ごろにアルコールチェックを受けたが問題なく、約40分後に出発した。車内を映すドライブレコーダーには飲酒したり、店に寄ったりする様子は映っていなかったが、車内には焼酎の容器2本が空の状態で残っていたという。【加藤栄】
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