元財務省財務官で前島根県知事の溝口善兵衛(みぞぐち・ぜんべえ)氏が8月20日、老衰のため死去した。78歳だった。連絡先は同県政策企画局秘書課。告別式は近親者で行う。
溝口氏は1968年東京大経済学部を卒業後、大蔵省(現財務省)に入省。2003年1月、財務官に就任した。国際金融情報センター理事長を経て07年4月、島根県知事に初当選。3期務め19年4月に退任した。
財務官としては、03〜04年にかけて約35兆円にのぼる過去最大規模のドル買い・円売り介入の指揮を執ったことで知られる。円高不況に歯止めをかけ、海外から「ミスター・ドル」の異名をとった。
島根県知事としては少子化対策などに力を入れ、同県の合計特殊出生率を全国トップクラスに押し上げた。
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