パキスタンにある世界第2の高峰K2(8611メートル)で滑落した山岳カメラマンでクライマーの平出和也さん(45)と中島健郎さん(39)について、2人が所属する登山用品販売の石井スポーツは23日までに、「最終報告」をホームページで公表した。功績をたたえ「追悼の意を表する」とし、2人は亡くなったとの認識を示した。
最終報告によると、2人は7月27日、約7550メートル地点を登山中に滑落した。氷と共に滑落した様子を撮影スタッフが目視で確認し、日本の留守本部に「千メートル以上滑落」などと伝えた。
別の登山隊の隊長がヘリコプターで状況を確認し、「2人はメインロープでつながって、約6300メートルにいる。生死は確認できない」と報告した。ヘリは着陸できず、地上からも近づけなかったため、家族とも協議し、救助を断念した。
石井スポーツは報告で「両名は数々の未踏ルートにチャレンジし、日本のみならず世界の登山界に大きな功績を残している。活躍をたたえ、追悼の意を表します」とした。〔共同〕
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