罰当たりな“さい銭泥棒”をお寺の住職が追跡。
男が現行犯逮捕される事件が起きました。
狙われたのは、北海道・札幌市にある惠弘寺のさい銭箱です。
札幌市で北海道マラソンが開催されていた25日。
防犯カメラは、寺の前で自転車を降りる男の姿を捉えます。
男は真っすぐ、さい銭箱に向かい、中に手を突っ込んだのです。
この時、すぐ近くでマラソンを観戦していたのが私服姿の住職です。
惠弘寺 住職・足立隆厳さんは「何のちゅうちょも無く、さい銭箱に手を入れた」と男の様子について話しました。
犯行を目撃した住職らが声をかけると、男は慌てるそぶりを見せることなく自転車に乗って走り去ります。
そして、住職も自転車で男の後を追いつつ現在地を何度も警察に伝えます。
その後、警察が男を発見。
窃盗未遂の現行犯で、札幌市内に住む53歳の男が逮捕されました。
住職は逮捕された男が、2024年6月にも同じさい銭箱から現金を盗んだと話します。
住職の足立さんは「前回防犯カメラに映っていた自転車と男の容姿、雰囲気をすべて記憶しており、同一人物だとすぐ分かった」といいます。
被害に遭った寺の住職は今回、逮捕された男が6月にも同様の犯行に及んでいたといいます。
住職が許せないのは犯行時の男の態度です。
惠弘寺 住職・足立隆厳さん:
仏様に対してちょっと無礼な態度をとったというか、ちょす(いじる)ようなというか…。
同一人物とみられる男はさい銭箱の前でまず、たばこに火をつけます。
その後、さい銭箱に手を伸ばしひっくり返します。
辺りに小銭が散らばると、なぜかそばに立つ地蔵に向かってピースサインを2回行ったのです。
惠弘寺 住職・足立隆厳さん:
ちょっとあまりにも仏様をないがしろにしたような、ここでたばこ吸いながらやっていたんで(犯行が)生活に困窮してというか、困って(さい銭に)手をつけた人じゃない。
この時は現金約2000円が盗まれたといいます。
警察は男に余罪があるとみて調べています。
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