最強クラスの勢力で九州に接近。
29日、上陸しゆっくりと北上している台風10号。

その影響は、大雨や暴風だけではありませんでした。

街の人は、「肩こりと頭痛がします」「きのうめまいがして、低気圧が近づいてくると頭痛になる」「だいたい台風が近づく1.5日ぐらい前から感じます、気圧の変化っていうのを。頭が重かったりとか、あとは車酔いみたいな、そんな感じできますね」などと話しました。

30年以上にわたり天気と体調の関係について研究してる中部大学・愛知医科大学の佐藤純教授は、これを“台風頭痛”と呼んでいます。

佐藤純教授：
台風のように気圧が大きく変わるようなときに頭痛がよく出るので、それを「台風頭痛」と呼ぶようになった。

台風頭痛はグーグルでの検索数も急上昇していて、台風10号が九州地方に近づいてきた26日から日に日に増加しています。

SNSでも、「気圧のせいか頭が痛い。台風までまだ遠いのになぁ」「頭痛い。早く台風通り過ぎてくれ」といった声が上がっています。

台風が近づくと、内耳と呼ばれる耳の奥の部分で気圧の変化をキャッチして脳に伝わり、自律神経のバランスが乱れることで、さまざまな症状が出ます。

佐藤純教授：
頭痛・めまい、人によってはおなかをくだしてしまったり、気分の面では、少しふさいでしまう抑うつ。逆に少しイライラしてしまうとか、落ち着きがなくなってしまうこともあります。

佐藤教授によると、患者の約7割が女性で、5歳から90代まで年代もさまざまだといいます。

台風頭痛対策にオススメなのが、「くるくる耳マッサージ」です。

1. 親指と人さし指で両耳を軽くつまみ、上・下・横に5秒ずつ引っぱる
2. 耳を横に引っぱりながら後ろ方向に5回ゆっくりと回す
3. 手のひらで耳全体を覆い、後ろ方向に5回ゆっくり回す

寝る前などにやるのが大変効果的ということで、30秒間のくるくる耳ストレッチぜひ皆さんもやってみてください。

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