SNSを使った2つの投資詐欺グループが一斉摘発された事件で、投資勧誘などのメッセージを送る「打ち子」が1人当たり10〜30台のスマートフォンを使っていたことが9日、大阪府警への取材で分かった。

府警によると、両グループの「打ち子」は1人で多数のスマホを所持し、平均約50のSNSアカウントを使って勧誘。「高級料理食べてます」「ブランド品買ってます」などの投稿を繰り返し、日常的に多額の現金を稼いでいるように見せかけていたという。

府警は9日までに、詐欺容疑で一つのグループでリーダー格とみられる鈴木康之容疑者(26)ら男4人を逮捕した。詐取金の管理や「打ち子」の新人教育などをしていたとみられる。事件の逮捕者は計101人となった。

逮捕容疑は2〜7月、30代の男女2人にSNSでメッセージを送り、投資の商材購入名目などで現金約180万円をだまし取った疑い。認否は明らかにしていない。

府警は7月、2つのグループの拠点だった大阪市内のビル4カ所を家宅捜索。これまでに摘発したメンバーの供述などから4人が事件に関与した疑いが浮上した。

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