製薬大手、全薬工業(東京)の瓶入りかぜ薬「ジキニン」を飲んだ沖縄県内の女性が違和感を覚え、医療機関で検査したところ、胃の中からガラス片が見つかったことが12日、分かった。同社によると既にガラス片は除去され、女性の健康状態に異常はないという。

 関係者によると、女性は7日にジキニンを服用し、瓶底にガラス片を見つけた。9日に病院へ行き内視鏡で確認したところ、胃の中にもガラス片があり、摘出した。瓶の内側には破損している箇所があったという。

 全薬工業は本紙に事実関係を認めた。破損した瓶を引き取って栃木県の製造工場に送り、調査する。同時期に製造したサンプルを10日、工場で確認したところ異常はなく、現段階で原因は不明だという。

 同社は9日夜に沖縄の販売会社から報告を受け、10日に担当者が女性と面会。検査費用の負担と、速やかに原因を調査することを伝えた。(社会部・大野亨恭)

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