気象庁は石川県輪島市、珠洲(すず)市と能登町に発表していた大雨特別警報を22日午前、警報に切り替えた。低気圧や前線の雨雲は同県を通過し、大雨の峠は越えたが、金沢地方気象台は、これまでの記録的な大雨で地盤の緩んでいる所や増水している河川があることから、「少しの雨でも土砂災害や洪水災害の危険度が高まるおそれがある」と注意を呼び掛けている。
20日午後6時の降り始めから、22日午前10時までの降水量はいずれもアメダスの速報値で、輪島市輪島498・5ミリ▽珠洲市珠洲392ミリ▽輪島市門前252ミリ――などとなっている。輪島市や珠洲市では9月の降水量の平年値の約2倍となる雨が降った。22日正午から23日正午までに予想される24時間降水量は、多い所で同県能登地方、加賀地方ともに20ミリとなっている。
北陸地方の発達した前線上の低気圧は、22日夜には日本の東に進み、前線は本州付近を南下する見込みだ。【露木陽介】
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