伊豆諸島と小笠原諸島に出されていた津波注意報は、24日午前11時に全て解除されました。
24日朝に50cmの津波が観測された伊豆諸島・八丈島の八重根漁港から、広瀬修一キャスターが中継でお伝えします。

24日午前9時前、50cmの津波が観測されました。
津波注意報が発表されたのが午前8時20分です。

第1波到達は午前8時台に来ているということもありますので、発表されてから津波の到達まで非常に短い時間で津波が到達したことになります。

そのため、漁師の皆さんが船を避難させようと思い、何人か集まったということですが、全くそういった時間もなく、不安な思いで津波が来るのを待っていたということなんです。

実際に津波を捉えている動画を漁師が撮影していました。

漁港の入り口から津波が来て、白い波柱を立てながら漁港内に津波が押し寄せてくる様子が収められています。

この動画の撮影時間帯が午前9時前なので、まさにこの動画で撮られている津波の時間帯が50cmの津波を観測したという時間帯でもあり、この動画の中には漁師たちの「やばいやばい」というような声も収められていました。

―― 実際に50cmの津波が来たということだが、漁師の皆さんの思いは?

2023年10月には、60cmの津波を観測した場所でもあります。

その時に、4隻の船がひっくり返ってしまったという漁師に話を聞くことができました。
400万円の損害が出たということです。

60cmの津波でそのような被害が出たということを、漁師の皆さんは分かっているので、50cmの津波というふうに聞いても、やはり2023年と同じような被害が出てしまうかもしれない、そして船が傷んでしまえば、自分たちの仕事もできなくなるということで、津波注意報を本当に甘く見てはいけない大変なものなんだと、皆さん口をそろえて話していました。

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