人生で3度目となる逮捕が大きく報じられたタレントの羽賀研二容疑者(63)。
逮捕された25日の朝、SNSで記録的豪雨の被災地・石川県にエールを送っていました。
羽賀研二容疑者:
おはようございます。9月25日水曜日、きょうの沖縄は雨のち曇り。最高気温は31度、波はベタです。北陸・石川県、被災地の皆さんがきょうも必死に闘っています。全国から、世界から勇気とエネルギーを送りましょう。さぁー!みんな、きょうも一日ファイト!
張りのある声でこう呼びかけてから約11時間後。
沖縄県から愛知県の中部国際空港に移送された羽賀容疑者は、黒い帽子に黒いマスク姿で捜査員に囲まれていました。
羽賀容疑者は高校卒業後に芸能界デビューし、1994年には梅宮アンナさんと交際。
しかし、女性問題や多額の借金が発覚し、交際に猛反対するアンナさんの父・梅宮辰夫さんは羽賀容疑者を“希代のワル”と非難しました。
これに対し、羽賀容疑者は「誠意をもって、いい友達という部分でやっと出発できるかなって。誠意、誠意、誠意、誠意、誠意」と、「誠意」という言葉を連発し、“誠意大将軍”と呼ばれるようになりました。
羽賀研二容疑者(1994年):
連呼どころか誠意大将軍、頭の上には誠意ですから…。また怒られるんでしょうね。
逮捕が報じられるのは今回が3度目の羽賀容疑者。
逮捕から一夜明けた26日午前9時過ぎ。
羽賀研二こと當眞美喜男容疑者や、六代目山口組弘道会系組長・松山猛容疑者(69)ら7人の身柄は検察に送られました。
逮捕された7人は2024年、羽賀容疑者が所有する沖縄・北谷町のビルと土地の所有権を別の会社に移転したとする、嘘の登記をしたなどの疑いが持たれています。
この会社は、登記直前の2024年5月に設立されていて、羽賀容疑者が所有権を偽る目的でつくったとみられることが捜査関係者などへの取材で新たに分かりました。
羽賀容疑者は、何のためにこのような偽装行為に及んだのでしょうか。
フジテレビ報道局の平松編集長は、「今回の事件っていうのは、簡単に説明すると、羽賀容疑者は多額の賠償命令を受けていた。ところが羽賀容疑者はそれを払う能力がなかった、もしくは払う気がなかったのかもしれない。そうすると、自分が持っている不動産を差し押さえられる可能性がある。それを逃れるために、その不動産の所有権を別の会社に移したそういう構図なんです」と指摘します。
羽賀容疑者は、かつて未公開株の売買で知人から約4億円をだまし取った詐欺などの罪で服役。
さらに、この事件の被害弁済として、約4億円の支払いを命じられていました。
その支払いの強制執行から逃れるために、不動産の所有権を隠そうとしたとみられています。
2016年には詐欺事件の被害者への弁済に充てられる不動産を、離婚による財産分与という形で元妻に譲渡。
しかし、これが偽装離婚による財産隠しに当たるとして、2019年、強制執行妨害などの疑いで元妻とともに逮捕され、その後、有罪判決を受けたのです。
25日の逮捕者の中には、元妻・當眞麻由容疑者(47)の名前もありました。
フジテレビ報道局・平松秀敏編集長:
もともと愛知県警は山口組系の暴力団組織のカネの流れを追っていた。その中に羽賀容疑者が浮上して逮捕に至ったということなので、羽賀容疑者の黒い交際があだになった事件であるといえる。
警察によりますと、羽賀容疑者と暴力団幹部・松山容疑者は以前からの知り合いで、今回のニセ登記話は羽賀容疑者から持ちかけたとみられています。
7人の認否について、警察は捜査に支障があるとして明らかにしていません。
羽賀容疑者は、最近タレント活動を再開していました。
ネット配信番組に出演した際には、女子大学生とのカップルが成立。
うれし涙を流し、大喜びしていました。
また、インスタグラムでは海岸をひたすら走る自撮りの動画をアップ。
そして、8月には乳がんの闘病を告白した元恋人の梅宮アンナさんに「色々ありお互いの道を選択してもう二十数年。こんな書き込みをすると!余計な事を言う人達がいるけど!無視はできない!絶対に負けないで!貴方は強い!」「楽しかったこと!苦しかったこと!色々なことを思い出す。話したくて!何か手伝いたくて。負けないで!必ず勝てます!頑張って!」などとメッセージを送っていました。
そして逮捕2日前には、自身が海岸を走る動画を投稿し、「誰も伝えていないなら僕が伝えるよ。貴女を誇りに思う。今起きてるすべてのことを乗り越えようとしている」とも伝えています。
その羽賀容疑者と共に今回逮捕された6人の中には、日本司法書士会連合会の副会長・野崎史生容疑者(57)の名前が含まれていました。
暴力団の幹部らと共謀し、嘘の登記をするなどしたとみられる野崎容疑者。
日本司法書士会連合会の小澤会長は、副会長の逮捕を受け談話を公表し、謝罪しました。
日本司法書士会連合会・小澤会長:
報道が事実であるとすれば、そのような行為は到底許されるものではなく、極めて重大な事態であると厳粛に受け止めています。
連合会として事実を確認し厳正に対処するとしています。
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