ゲストハウスを拠点に高齢男性に嘘の電話をして現金をだまし取ろうとした罪などに問われた男3人に、仙台地方裁判所は懲役2年6カ月の実刑判決を言い渡しました。
判決を受けたのは東京都府中市の千葉竜馬被告(29)と、住所不定の高取恵太被告(25)、千葉市の谷口修被告(30)の3人です。
3人は何者かと共謀して今年2月、都内にあるゲストハウスを拠点に80代の男性に息子を装い嘘の電話をかけて、現金をだまし取ろうとした罪などに問われていました。
これまでの裁判で3人は起訴内容を認めていて、検察は「組織的かつ計画的に役割を分担していて犯行態様は悪質極まりない」などと懲役5年を求刑した一方、弁護側は「反省している」として、刑の執行を猶予するよう求めていました。
27日、仙台地裁で開かれた判決公判で須田雄一裁判官は「親族を心配する高齢者の心情を利用した巧妙かつ組織性の高い犯行態様で、繰り返し行われた犯行の一環である」と指摘しました。
その上で「3人が犯行を実現する上で重要な役割を果たしていることから、未遂に終わっていることを踏まえても刑事責任は重い」などとして、懲役2年6カ月の実刑判決を言い渡しました。
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