再整備が進む福岡県北九州市の台所・旦過市場で、建物の解体に向けた工事が9月30日から本格的に始まりました。
北九州市小倉北区の旦過市場。
その南側のエリアでは、老朽化した建物の解体工事に向けた準備がはじまり、30日、街灯の撤去が行われました。
旦過市場では老朽化などを理由に再整備が計画されていて、建物を取り壊して区画整理を行うほか、来年度末に4階建ての商業施設を建設予定です。
しかし、旦過市場ではおととし、2度の火災が発生。
新型コロナの影響もあり、30日からの工程は約1年遅れでの開始となりました。
◆神獄川旦過地区整備室 草野尚嗣 室長
「ようやく目に見える形で再整備が始まる。事故のないよう解体作業をはじめていきたい」
再整備事業が着実に進み始めた旦過市場ですが、いま、地元客のある”誤解“が店主たちに不安を与えています。
◆旦過市場商店街 中尾憲二 会長
「この1週間くらいは『最後に見に来た』というお客様も結構いらっしゃったので、『そうじゃないよ』ということはその都度申し上げています」
実は、再整備事業の本格化とともに、市場全体の営業がストップすると誤解する地元客が続出。
駆け込みで買い物に来る人が増えているというのです。
しかし、市場の川沿いの店舗は通常通り営業していて、30日に解体準備がはじまった市場南側の店舗も仮設店舗「旦過青空市場」で営業を続けています。
店主たちは、誤解が広まることでの客離れを懸念しています。
◆旦過市場商店街 中尾憲二 会長
「市場が営業ストップすることはありませんので、(営業を)続けたまま次の市場に移行できると思いますので、ぜひご来場いただきたい」
再整備事業の新たな一歩を踏み出した北九州市の旦過市場。
本格的な建物の解体は10月中旬ごろを予定しています。
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