出張相談会の参加者から祈祷料をもらい受けた際、契約解除に関する書面を交付しなかったとして、岩手県警と山形県警の合同捜査本部は9月29日、山形県の宗教法人で代表役員を務める僧侶の男ら3人を逮捕しました。
特定商取引法違反の疑いで逮捕されたのは、山形県酒田市の宗教法人大日院で代表役員を務める大津幸雄容疑者(69)ら僧侶の男3人です。
警察によりますと、大津容疑者らは共謀して2022年6月ごろから2023年4月ごろまでの間、一関市などで出張相談会を開催し県内の男女2人を含む合わせて5人の参加者から祈祷料をもらい受けた際、法令で定められた契約解除に関する書面を直ちに交付しなかった疑いが持たれています。
警察は捜査に支障があるとして3人の認否を明らかにしていません。
2024年2月、一関市の85歳の男性が「数百万円の祈祷料を支払ったが領収書も何も渡されていない」と警察に届け出たことで事件が発覚。
県警が6月に山形県警と合同捜査本部を立ち上げ捜査を進めたところ、同様の手口で集めた金は2015年以降合わせて4億円以上とみられています。
警察が引き続き事件の全容解明を進めています。
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