元交際相手の女性と一緒にいた男性の素性を調べるため、不要な犯罪経歴の照会をした罪に問われている元警察官の裁判が盛岡地裁(岩手県)で開かれ、検察側は懲役1年を求刑しました。
公務員職権濫用の罪に問われているのは、岩手県警の警察官だった27歳の男です。
起訴状などによりますと、男は県内の警察署に勤務していた2023年11月、個人的な理由で不要な犯罪経歴の照会をした罪に問われています。
30日の初公判で元警察官の男は起訴内容を認めました。
検察側は冒頭陳述で「被告は当時、パトロールを装い携帯電話の位置情報を調べて元交際相手の女性のもとへ出向き、一緒にいた男性に職務質問をした」「その男性の素性に問題があるなら女性と付き合ってほしくないと考え、男性の犯罪経歴を県警本部に照会した」と動機を指摘しました。
元警察官の男は被告人質問で「仕事とプライベートを分けられていなかった」と当時の心境を述べました。
裁判は即日結審し検察側は懲役1年を求刑、弁護側は被告が反省していることなどを理由に執行猶予付きの判決を求めました。
判決は10月22日に言い渡されます。
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