詐欺未遂の疑いで宮城県警に現行犯逮捕されたのは、神奈川県横浜市に住む無職の男(19)です。

県警によりますと、男は9月29日から10月1日までの間、何者かと共謀し、宮城県色麻町の70代男性のもとに息子を装い「不倫をして相手を妊娠させてしまい、慰謝料300万円を支払わなければいけない」などと、うその電話をかけた上で男性と待ち合わせ、現金をだまし取ろうとした疑いが持たれています。

電話を不審に思った男性が息子と連絡を取り、うその内容だと判明したことから警察に通報。

複数の警察官が、現金の受け渡し場所となった大崎市のJR西古川駅近くで待機し、「息子の弁護士のおい」を装って男性のもとに現金を取りに現れた男を、現行犯逮捕しました。

県警の調べに対し、男は「間違いありません」と容疑を認めているということです。

県警は、男が特殊詐欺グループの「受け子」とみて、動機や共犯について調べを進める方針です。

また、宮城県仙台市若林区では、9月29日から30日の間に「不倫をしていて相手の女性が妊娠してしまった。示談金が必要」などと息子を装った男からうその電話を受けた70代の男性が、現金310万円などをだまし取られる被害が発生していますが、今回の事件との関連は10月1日時点でわかっていないということです。

県警は、こうした不審な電話を受けて現金をだまし取られないよう、注意を呼びかけています。

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