2019年参院選広島選挙区の買収事件で、河井克行元法相(61)から現金を受け取ったとして公選法違反(被買収)の罪に問われた元広島市議の谷口修被告(78)と伊藤昭善被告(73)について、最高裁第2小法廷(三浦守裁判長)と第3小法廷(渡辺恵理子裁判長)はそれぞれ被告側の上告を棄却する決定をした。

いずれも7日付で、罰金などの有罪とした一、二審判決が確定する。

両被告は無罪を主張し、東京地検特捜部検事に供述を誘導されたとして裁判を打ち切る公訴棄却も求めていた。昨年10月の広島地裁判決は「買収の趣旨を認識していた」などと判断。谷口被告に罰金40万円、追徴金50万円、伊藤被告に罰金30万円、追徴金50万円を言い渡した。今年5月の広島高裁判決も支持した。

判決によると、両被告は19年4〜6月、元法相から妻、案里氏(51)の選挙協力への報酬として、それぞれ計50万円を受領した。〔共同〕

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