日向灘を震源とする最大震度6弱の地震が発生してから2カ月。当時を振り返り、今後の備えを考えようと、宮崎市でシンポジウムが開かれました。
イベントは10日、宮崎公立大学で開かれ、学生や高校生などおよそ30人が参加しました。シンポジウムでは、まず京都大学防災研究所の山下裕亮助教が、8月8日に日向灘で発生した地震について講演しました。
今回の地震は、宮崎市青島のおよそ25キロ沖合で発生。地震の規模はマグニチュード7.1、日南市南郷で震度6弱の揺れを観測し、発生からおよそ2時間半後に最大51センチの津波を観測しました。
(京都大学防災研究所 宮崎観測所 山下裕亮助教)
「地震が起こってから2時間ちょっとぐらいして、一番高い津波がやってきた。津波は1回来たらおしまいではない。」
このあと、宮崎市青島で今回の地震に遭遇した五ヶ瀬中等教育学校の生徒たちが、避難行動や課題などを発表しました。生徒たちは 地震発生時防災のフィールドワークをしていました。
(五ヶ瀬中等教育学校5年 上埜五喜さん)
「大きい地震ほど長く揺れると、山下助教から学んだことを思い出して、今回長く揺れたので、これは津波が来るかもしれないと思って、急いで避難をしようということになりました。」
「実際に災害を経験したことでわかった問題点があった。夏の時期でのどがかわいたけど、自動販売機が周りになくて熱中症のリスクがある。」
「バイパスで渋滞が起こっていて長時間車が動いていなかった。」
山下助教は、「生徒たちは何度も訓練していたからすぐに避難することができた。事前に避難場所や津波がどこまでくるか調べておくことが命を守る最善の策になる」と話していました。
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