勝山市の市街地で、17日早朝からクマの目撃情報が相次ぎました。
午前6時ごろ、勝山市役所から200メートル離れた地点で、その5分後には最初の発見から500メートル離れた地点で、さらに1時間ほど後にも、120メートル離れた地点でクマ1頭が目撃されました。同じクマであるとみられていますが、この一帯は市役所やショッピングセンター、小学校などが集まる市街地で、現在もクマの行方は分かっていません。
勝山市沢町2丁目でクマが最後に目撃されたのは、17日午前7時10分頃。情報によると、クマは成獣で住宅街の中の空地にある茂みに入っていったといいます。
勝山市と警察が周囲を警戒し、草むらや木の上などに潜んでいないか、ドローンを飛ばして捜索しましたが、姿は見えませんでした
今シーズン、勝山の市街地にクマが出没するのは初めてで「朝からこの辺りにクマが出ている。嫁に来て40年経つがびっくりした。何事かと思った」「久しぶりやな、街中に来たの。柿もなってないし、食うものないはずだが」などと驚きの声を上げていました。
クマは結局見つからず、目撃から約4時間後に、おりが2基設置されました。
勝山市の農林課では「(この秋は)ドングリ類の不足による大量出没は低いという話になっている。しかし、2023年の大量出没の際に里山近くに住みついてしまったクマと遭遇する可能性があるので、これまで以上の注意喚起をしていきたい」と警戒します。
勝山市では、周辺住民に不要不急の外出を控えるよう呼びかけたほか、小学校の登下校時には特に警戒を強めるということです。
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