祈祷の契約解除の書面を交付しなかった疑いで僧侶3人が逮捕された事件で、岩手県警と山形県警の合同捜査本部は、このうちの1人を祈祷料の名目で3人から合計八百数十万円をだまし取った詐欺の疑いで再逮捕しました。
詐欺の疑いで逮捕されたのは、山形県酒田市の宗教法人大日院の僧侶で、福島市在住の宗像法照こと眞鍋明夫容疑者(67)です。
警察によりますと、眞鍋容疑者は2022年6月ごろから2024年3月ごろまでの間、「悪い因縁や原因を取り除くため有名寺院に祈祷させる」などとうそをつき、岩手、山形両県の60代から80代の男女3人から合計八百数十万円をだまし取った疑いが持たれています。
眞鍋容疑者は9月29日、祈祷料の契約解除に関する書面を交付しなかったとして、特定商取引法違反の疑いで他の2人の僧侶とともに逮捕され、警察が捜査を進めていました。
警察によりますと、こうした霊感商法によってこの宗教法人が集めた金は4億円以上にのぼるとみられ、そのほとんどが眞鍋容疑者によって集められたということです。
警察が引き続き事件の全容解明を急いでいます。
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