衆院東京15区補欠選挙を巡る政治団体「つばさの党」の選挙妨害事件で、警視庁捜査2課は31日、代表の黒川敦彦被告(46)=公職選挙法違反罪で起訴=ら3人について、別の候補者に対する公選法違反(選挙の自由妨害)容疑で追送検した。捜査関係者への取材でわかった。つばさの党を巡る捜査は終結した。
他に追送検されたのは同補選の元候補、根本良輔被告(30)と党幹部の杉田勇人被告(39)。一連の選挙妨害事件で捜査2課が立件した事案は、今回の追送検を含め演説妨害が4件、交通妨害が4件の計8件となった。
捜査関係者によると、黒川被告と根本被告の追送検容疑は補選期間中の4月20日、日本保守党の候補陣営の演説を大音量で妨害した疑い。
このほか3人は同22日、無所属の候補陣営の選挙カーを東京都江東区内で約20分間にわたって追いかけ回し、交通の便を妨げた疑いでも追送検された。
公選法は選挙の演説を妨害したり交通の便を妨げたりする行為を「選挙の自由妨害罪」として禁じている。違反した場合は4年以下の懲役か禁錮、または100万円以下の罰金が科される。
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